痛たたたた・・・
そろそろ母に介護ベッドが必要そう・・・
でも…
『誰に聞けばいいんだろ?』
『どんな手続きが必要なんだろ?』
『他にはどんな介護用品がレンタルできるんだろ?』
初めて介護用品をレンタルするには課題がたくさんありそうですね。
でも大丈夫、ケアマネの私が分かりやすく解説します。
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介護用品は誰に相談?レンタル業者?
結論からいいますと、介護用品のレンタルをしたい場合は、担当のケアマネにケアプランを作ってもらわなければいけません。
担当のケアマネがいない場合は、担当を作るところから始めます。
へ~
じゃあ担当ケアマネを作るにはどうすればいいの?
オッケー、分かりやすく解説します 。
地域包括支援センターに行く
何から始めてよいか分からない人は地域包括支援センターに行きましょう。
地域包括支援センターの業務の一部は、こんな感じです。
- 要支援のケアプラン作成
- 居宅のケアマネの紹介
- 介護認定の手続き
要支援1~2の人は、地域包括支援センターが担当ケアマネになります。
介護用品レンタルの相談をすれば、ケアプランを作成してもらます。
介護1~5の人は居宅介護支援事業所にケアプランを作成してもらいます。
『居宅介護支援事業所ってどこ??』という人は、地域包括支援センターにいけば紹介してもらえます。
そもそも介護認定を受けていない人であれば、認定の手続きを手伝ってもらいましょう。
家の近くの介護用品のレンタル会社に、直接相談に行ってもよいですか?
話は聞いてもらえるが、担当ケアマネに相談にいくように言われるのがオチです。
介護用品のレンタルにはケアマネが作成したケアプランが必要です。
介護用品のレンタル数は13種類
介護保険でレンタルできる介護用品は全部で13種類あります。
介護ベッド、車椅子、歩行器…
自宅で介護するには、必須用品ばかりですが、誰もが自由にレンタルできるわけではありません。
介護度に応じてレンタル対象となる用品が違います。
ザックリ言えば介護度が軽い人はレンタルできる用品は少なく、介護度の重い人ほどレンタルできる介護用品は多いです。
介護1および要支援1・2の人がレンタルできる介護用品
- 手すり
- スロープ
- 歩行器
- 歩行補助杖
たった4種類だけ…?
歩く人を想定してのレンタル内容です。
これらの介護用品で足りない場合は、もしかして介護認定の見直しが必要な状態なのかもしれません。
手すり
工事不要で設置できる手すりです。
置き型手すり、突っ張り棒、外に置けるタイプなど。
壁などに工事で取り付けた方が安価ではあるのですが、空間的な問題で取り付けれない場合があります。
【費用】約300円~
スロープ
段差を滑らかな坂道に変更することができる道具です。
スロープを置けば、車椅子や歩行器など、車輪がついた移動道具が移動しやすい利点があります。
車椅子や歩行器を、室内でも使う人には必要度が高いと言えます。
【費用】約300~2000円
歩行器
車椅子までは要らない、杖じゃ頼りない。
そんな中間ポストが歩行器です。
シルバーカーとよく似ているのですが、歩行器は更にガッチリしています。
転ぶことに不安な人にはより安全な歩行ができます。
【費用】約300~500円
歩行補助杖
1本杖よりも支える箇所が多く、ガッチリしています。
リハビリ視点では安定はしているのですが、利用者からは『使い慣れない』『重い』という声が多いです。
これを使うぐらいであれば、杖かシルバーカーを希望する人が多いのは事実です。
【費用】約100~300円
介護2以上の人がレンタルできる介護用品
- 介護1および要支援1・2でレンタルできる用品
- 車椅子
- 車椅子付属品
- 特殊寝台
- 特殊寝台付属品
- 床ずれ防止用具
- 体位変換器
- 認知症老人徘徊感知器
- 移動用リフト
- 自動排泄処理装置
介護用品の13品目の全てをレンタルできます。
とはいえ、これらを全て使うのは状態像がマッチしません。
車椅子をレンタルする時点で、歩行器や歩行補助杖を使うことはあまり想像できません(絶対ではないのですが)。
介護1および要支援1・2でレンタルできる用品
- 手すり
- スロープ
- 歩行器
- 歩行補助杖
さきほど解説したとおりです。
車椅子
歩けなくなっても車椅子があれば移動が楽になります。
しかし、車椅子を室内で使う場合、以下のデメリットがあります。
- 床や畳を傷つけそう…
- 外で使った車椅子を中で使うのは…
- 廊下が狭い…
気にならない人はよいのですが、自宅内で車椅子を敬遠する生の声です。
【費用】約400円~
車椅子付属品
クッション、転落防止のベルト、点滴棒など、車椅子にセットして一緒に使うものです。
かっこよく言えば、車椅子の改造用品です。
付属品の種類は多いのですが、レンタル率が高いのは褥瘡予防のクッションです。
【費用】約300円~
特殊寝台
介護ベッドの本体のことです。
- 背上げ
- 足上げ
- 高さ調節
抱える、起こすの動作を機械的にやってくれるので介護はとても楽になるでしょう。
とはいえ、この機能をフル活用するかといえば、現実的にそうではありません。
介護施設では、ベッド上で食事を食べることも多いので活用度は高いのですが、自宅に住んでいる人はそうでもありません。
確かに便利だけど、日常的に使うかと言えば・・・
リモコンを紛失したり、ホコリ被っているお宅もたくさん見てきました。
とはいえ、ベッドは立つ、座るの動作を省くことができるので、ベッドの需要はとても高いのです。
だから、ぶっちゃげ介護ベッドでなくても、普通のベッドでも良いのかもしれませんね。
【費用】約500円~
特殊寝台付属品
殊寝台と一体的に使われるオプション的なものです。
よく使われる付属品は
- ベッド柵
- マットレス
- L字バー
【費用】約50円~
床ずれ防止用具
褥瘡を予防するための器具で、こちらも殊寝台と一体的に使われるオプション的なものです。
エアマットなど自動で体の向きを変えてくれる機能は、介護負担を大きく減らしてくれます。
【費用】約600円~
体位変換器
介護者が安楽に体の向きを替えるための道具です。
こちらも便利機能で間違いはありませんが、実際に使うかといえば、そうでもありません。
何十人も介護している介護施設と違い、介護される人は1人です。
道具を準備する時間や使い方を覚える時間がもったいない、というのが現実的な意見です。
【費用】約300円~
認知症老人徘徊感知器
これを踏んだりしたら、音が鳴って介護者に知らせてくれます。
どちらかと言えば、介護施設向きの道具です。
- 感知器を設置する場所が見当たらない
- 感知しても介護者が不在している
- このレベルであれば施設入所している
移動用リフト
介護者が車椅子などに移乗させる動作が大変な場合、車椅子⇔ベッドの移乗をリフトで釣り上げて行うための機械です。
そしてこれも自宅介護ではあまりニーズに答えることが出来てません。
- リフトに繋げるまでが大変
- 操作方法が難しい
- 結局、自分で移乗介助した方が早い
【費用】約1200円~1800円
自動排泄処理装置
ベッドに寝たまま排泄を処理してくれる装置です。
『尿瓶(しびん)』のハイテク版というイメージです。
便利は便利なんでしょうが、ハッキリいって面倒です。
ほぼレンタルのニーズはありません。
【費用】約1000円~
レンタルできないが人気の介護用品6選
- 杖
- ポータブルトイレ
- 介護シューズ
- 防水シーツ
- シャワーチェアー
- シルバーカー
介護保険のレンタル対象外なので、購入するしかありません。
介護用品専門店やホームセンター、Amazonや楽天でも簡単に購入することができます。
杖
歩行を手軽に補助してくる杖。
最近の杖は、お洒落さや折り畳み機能も売りの一つです。
- 男性はシンプルな黒や茶色
- 女性は花柄など
ポータブルトイレ
トイレまで行くのが大変になったときに、使う簡易トイレです。
夜だけ使う家庭も多いのですが、どうしても部屋が臭くなえるのがマイナス点です。
レンタルはできませんが、介護保険で1~3割負担で購入できます。
詳しくは担当のケアマネさんに相談を。
介護シューズ
もうこれは鉄板中の鉄板商品です。
病院などでお年寄りの靴を見てください。
かなりの確率で介護シューズを履いていますよ。
以前、こんな記事も書きましたのでよければどうぞ。
防水シーツ
おしっこがマットまで染み込んでしまったら、洗濯、天日干しなど大変です。
防水シーツを敷いていれば、後の処理が簡単になります。
シャワーチェアー
自宅で入浴するときに立ったり、座ったりの動作を簡単にできます。
介護施設では、ほとんどシャワーチェアーを導入しています。
こちらもポータブルトイレと同じく、申請を行えば、介護保険で1~3割で購入できます。
詳しくは担当ケアマネさんまで。
シルバーカー
歩行器と似ていますが、歩行器のように『介護感』がありません。
わりと元気な人が、散歩や買い物のときなど『ちょっとお出かけ』のときに使われることが多いです。
誕生日や敬老の日などにプレゼントされることが多くなってきました。
介護保険ではレンタルできない介護用品は、超万能!
ホームセンターや、Amazonや楽天などでも手軽に購入できます。
まとめ
介護用品のレンタルはケアマネへ相談することで介護保険を使えます。
レンタルできない介護用品は、ホームセンターやインターネット等で手軽に購入できます。
これらの介護用品をちょっと使うだけで、家族の介護負担は大きく減るのでとても人気の商品です。
これからやってくる介護、準備は大丈夫ですか?