介護の仕事をやりたいけど、資格は何を取ればいいんだろ?
お金ないし、今さら大学とか行くのは無理だよ。
こんにちは、主任ケアマネの麦マネです。
近年はまったく違う職種から、介護士になる若者増えましたね。
介護業界で働いている者としては頼もしいばかりです。
だけど、まったく知らない世界で働くのは不安も大きいことでしょう。
介護士として働くのであれば資格は必要ですが、大学に通う必要はありません。
働きながら取得できる資格ばかりです。
私は18年間、介護業界で働いていますが、色んな人が働きながら資格をとって介護士になる姿をみてきました。
電気屋さん、暴走族、いまではあまり珍しくない外人さん等々。
あなたもこの記事を最後まで読めば、介護士になるために準備する資格がわかり、転職活動も有利となるでしょう。
※当サイトは、アフィリエイトプログラムに参加しています。記事内容は公平さを心がけています。
中卒でも取れる、介護士の入門資格
はじめに言っておきますが、『介護士』という資格はありません。
介護士は介護をする人の総称です。
介護の資格は入門資格から上級資格まであり、介護士がもっている資格も千差万別です。
そしてこれらは大学に入学しなくても取れる資格です。
時間はかかりますが、中卒でも上級資格まで取れます。
実際に私は働きながら、ケアマネや社会福祉士の資格まで取得しました。
では介護士になるために、始めに取得するべき資格は以下の通りです。
- 介護職員初任者研修
- 介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修
『介護職員初任者研修』は介護士としてスタートラインに立つための資格です。
2013年まではホームヘルパー2級と呼ばれていた資格です。
ヘルパーと聞いたら、少しは馴染みがでてきませんか?
『介護』と一言でいっても、食事などをつくる生活援助や、体を抱えてトイレなどに座らせる身体介護があります。
生活援助は無資格でもできますが、身体介護を行うには基本的に介護職員初任者研修以上の資格が必要です。
だから、介護職員初任者研修は介護士として働くために最低でも必要な資格といえます。
介護福祉士実務者研修
かつてのホームヘルパー1級に位置づけられた資格です。
介護職員初任者研修と同様に、介護未経験者でも受講できます。
上級資格である『介護福祉士』の資格を取得するには、介護福祉士実務者研修の修了が必要です。
じゃあ最初から実務者研修を受けたほうがいいじゃん。
『介護の道に進むのだ!』と決心しているなら、それもありです。
『まだ迷っている』『しっかり一から学びたい』こんな人は、焦らずに初任者研修→実務者研修の順番がよいでしょう。
ちなみに初任者研修を受けていれば、実務者研修の受講料は一部が免除されます。
介護の資格講座の受講料割引など会員登録特典多数!
介護専門求人サイトかいご畑
介護士の資格は転職・待遇に有利
介護業界に限ったことではありませんが、資格をもっていると有利に転職活動ができます。
そして介護士の資格が上位なほど、さらに有利になることはいうまでもありません。
転職に有利
介護士の資格を持っていると転職活動を有利にさせてくれます。
猫の手も借りたいほどの人材不足の介護業界ですが、本当に猫のような人を雇うわけにはいきません。
介護士の基礎知識も知らない人が、利用者にケガでもさせたら会社の首も飛ぶかもしれません。
うちの会社では介護職員初任者研修を受けていないと雇いません。
待遇に有利
介護士の資格を持っていると、待遇(給料やポスト)が優遇されます。
だけど、介護職員初任者研修ぐらいでは大きな期待はできません。
介護福祉士やケアマネまで資格をレベルアップさせれたら待遇はかなり変わってきます。
- 基本給や資格手当
- 管理者のポストも狙える
例えば訪問介護ステーションの管理者として介護福祉士を募集なんて案件はザラです。
ちなみにケアマネまで資格を上げれば、どこででも働けますよ。
資格をとるデメリット
- お金がかかる
- 大変
資格を取るというのは、お金や時間の労力がかかり大変です。
もちろん大学のような費用や4年間という時間はかかりませんが、『働きながら…』というのは本当に大変ですね。
お金がかかる
介護職員初任者研修 | 6~15万 |
介護福祉士実務者研修 | 10~15万 初任者研修修了者は3~5万 |
介護福祉士 | 受験料として1万程度 |
ケアマネジャー | 受験料として1万程度 |
上位資格になるほど資格取得までの費用は少なくなります。
ただし福祉系の学校や通信を受けて上位資格を取得する場合は費用がけっこうかかります。
大変
初任者研修ぐらいであれば、お金を払えば誰でも取得できます。
介護福祉士以上の資格となれば、勉強時間に労力が必要になります。
お金を払った方がマシと思えるくらい大変です。
ケアマネージャーは合格後も5年に1回の更新研修というのもあるので、後のメンテナンスがとても大変です。
介護士として働くなら、目標にしたい資格
- 介護福祉士
- ケアマネージャー
- 社会福祉士
これらの資格の知識を持つと、介護士としてどこででも通用できます。
その資格の職種で働かなくても、目標にしたい資格ですね。
介護福祉士
介護士のベテラン資格です。
『介護福祉士』の資格に憧れをもつ人もいるでしょう。
介護福祉士の資格を持てば、資格手当がガツーンと上がるし、転職先もかなり選べるなります。
それくらい介護士の中でも『介護福祉士』という資格は重宝されるのです。
ケアマネージャー
ケアマネジャーは介護保険をどのように使うかを調整する役割です。
私はケアマネジャーではなく、介護士として働きたい。
そう思う人はたくさんいますよ。
だけどケアマネジャーの知識は無駄にはなりません。
デイサービスの相談員などはケアマネージャーの資格を持っている人がけっこういます。
このようにケアマネージャーの資格を持っていれば、同じ介護士でも管理職になれる可能性が一気に上昇します。
社会福祉士
『福祉全般の制度』を知り、『相談』にのることを得意とする資格です。
ケアマネージャーと同じようにデイサービスや介護施設で相談員として働くことができます。
しかしこの資格まで持っていれば、介護士として現場で働くのは諦めた方がよいかもしれません。
あなたがよくても、上層部が放っておきません。
あくまで介護士にこだわる人であれば、この資格は人にデメリットになるかもしれません。
今後の介護業界
安定した業界で働きたい。
介護業界の将来性はどうなんだろ?
まだまだ人生が長いので安定した職場で働きたいですよね。
- 介護士の需要はまだまだある
- 資格のアップデートは常に必要
介護士の需要はまだまだある
高齢化率の上昇はまだまだ続きます。
2065年には約4人に1人が75歳以上の高齢者となるデータもあります。
加えて介護人材の不足もさらに悪化します。
2035年には約79万人も介護人材が不足するようです。
はっきり言って、介護士は企業を選び放題です。
これは将来的にも長期間続き、介護士の重宝はまだまだ続くといえます。
資格のアップデートは常に必要
現場の介護士として定年まで迎えるのはけっこう大変です。
上位資格を取れば、体力がなくなっても食っていけます。
介護士としていつまで働けますか?
50歳くらいになっても人を抱えたりの体力戦ができますか?
腰が痛い…。
急ぐ必要はありませんが、上位資格を取りながら管理職として現場から少し離れていくの一つの手段ですね。
まとめ
- 最初に取る資格は『介護職員初任者研修』か『介護福祉士実務者研修』
- 資格をもっていると転職活動に有利
- 大学にはいかなくてよいが、大変なことは知っておこう
- ゆくゆくは介護福祉士やケアマネなども狙っていこう
介護の仕事は結構たいへんです。
決して華やかな職場であるともいえません。
だけど将来性もあるし、現時点で会社の選び放題です。
採用を条件に、初任者研修の費用も出してくれる会社もあるので、どんどん挑戦していきましょう。
介護の仕事の探し方はこちらの記事で解説しています。