自分で髭剃りをやらないので、どんな風にやればよいのか分からない。
皮膚が荒れたり、赤くならないか心配です…。
自分で髭剃りをやる男性に比べて、女性が髭剃りをやることはめったにありません。
女性の介護士さん、特に若い介護士さんは戸惑いますよね。それも人の髭、怖いですよね。
とはいえ、介護現場では電気シェーバーを使うのが一般的で、正しい手順でやれば簡単に髭剃りができます。
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髭剃りに必要なもの
✔️ 必要な道具
- 電気シェーバー
- 蒸しタオル
- スキンケアクリーム(あれば)
介護施設では各個人の電気シェーバーを使います。
衛生面から共有は絶対にNGです。
シェーバーのメーカーは問いません。とにかく髭が剃れればよいので、入所者や家族に用意してもらいましょう。
髭剃りの介護方法
手順1 髭を柔らかくする
蒸しタオルで髭を柔らかくします。髭が柔らかいと切れがよくなります。
ぬるめのタオルを30秒ほど顔に充てれば充分です。
手順2 電気シェーバーの当て方
肌に対して垂直に軽く当てます。
強く当てると肌が赤くなります。
手順3 電気シェーバーの動かし方
毛の流れと逆方向に、と言いたい所ですが、毛の流れを確認する時間なんてありません。
基本下から上に動かせば綺麗に剃ることができます。
- 寝ている髭を起こす
- ゆっくりシェーバーを動かす
手で肌を伸ばしてあげれば髭が起きあがり、ゆっくり動かすことで刃にあたりやすくなります。
逆に何度も電気シェーバーを往復させると、すぐに肌が赤くなってしまいます。
髭が剃れているとシャリシャリ音がします。
シャリシャリ音が無くなれば『もう剃れません』の合図です。
手順4 髭を剃ったあと
髭剃りが終わったら、蒸しタオルで顔を拭きましょう。
スキンケアクリームがあれば尚良いのですが、なければそのままでも大丈夫です。
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髭剃りの介護頻度
起床時に剃るのが効果的ですが、朝の介護でバタバタです。
介護施設では入浴前後の時間に髭剃りをやったほうが効率がよいでしょう。
髭剃りの頻度は2日に1回を目処にします。
髭が伸びるスピードは1日0.3~0.4mmなので、1日剃らなくてもそこまで目立ちません。
3日に1回の頻度だとだいぶ目立ち、家族から『剃ってください』なんて言われることもあるかもしれません。
髭剃りのお手入れ方法
✔️ お手入れ方法
- 外刃のフレームを取り外す
- 流水で洗う(キャップ、外刃フレーム、内刃)
- 水を拭き取り自然乾燥
本来であれば一回の髭剃りごとに水洗いや専用オイルをつけたほうが刃のキレもよいのですが、介護現場では時間も物品もありません。
だけど、そこまでやる神経質に考える必要はありません。
一般の男性だって、そこまでお手入れをしていません。
お父さんに聞いてみてください。
2週間に一回やればいいほうです。
T字髭剃りと電気シェーバー、介護されるならどちらが気持ちよい?
結論はT字髭剃りです。
✔️ なんで?
- 深剃りができる
- うぶ毛まで除去
T字髭剃りのほうがスッキリサッパリしてくれます。
音で表現すると、
電気シェーバー:『シャリシャリ』
T字髭剃り:『ジョリッ!ジョリッ!』
電気シェーバーは外刃のフレームが付いているぶん、肌への密着感が違うためだと思われます。
とはいえ、介護士や看護師などがT字髭剃りで介護することは御法度とされています。
理容法で顔剃りなどは理容行為にあたり、理容師免許をもっているものの業となっているためです。
10年ぐらい前(2011年)は、そこまで厳しくなかったので、介護施設のスタッフも普通にやっていました、もちろん私も。
まとめ
女性の介護士さんは日常的に髭剃りをやる機会があまりありません。
とはいえ、介護の一環なので慣れるしかありません。
最近の電気シェーバーはかなり高品質なので、やり方を大きく間違えない限りケガすることもありません。
焦らずに実践していきましょう。
利用者さんにきっと喜んでもらえます。