- 『夫の母親が介護3になった。』
- 『介護3ってどんな状態なの?』
- 『どんな介護サービスが受けられるの?費用は?』
そんな疑問にお答えします。結論からいえば、介護3は「車椅子レベル」「認知症がある」そんな状態です。施設入所も考えなければならないレベルなので、お金もだいぶかかります。
✔︎ 本記事の内容
- 介護3ってこんな状態
- 介護サービスと費用
- 自宅で介護?施設入所?
※当サイトは、アフィリエイトプログラムに参加しています。記事内容は公平さを心がけています。
介護3はこんな状態
- 介護3はどんな状態?
- 認知症は関係ある?
- 介護2や4との違いは?
介護3は常時介護が必要な状態
ー 身体面はこんな感じ ー
- 移動は車椅子
- 一人じゃ立ち上がれない
- 支えていないと倒れる
- 体を洗えない、浴槽を跨げない
- 起き上がれない
「寝たきり」「意識なし」とは違うし、筋力低下があるけど、少しは自分でできることもあります。
大なり小なりがあっても、一つ一つの動作に介助は必要なのが介護3です。
認知症が進んでいる場合は厄介
危険が判断できない中で、なまじ体が動くために、危険行為を実行してしまいます。
- 鍋に火をかけたのを忘れる
- 道が分からなくなり迷子
- 食べられないものを食べようとする
- 歩けないのに歩こうとして転ぶ
よっぽど寝たきりの方が介助しやすいですね。
介護2と4との違い
介護度は「要介護認定基準時間」というもので区分されるのですが、何分くらい(どれくらい)介護の手間がかかるかを図る物差しです。
とはいえ、これではあまりに抽象的なので、具体的イメージはこんな感じです。
ー 介護2はこんな状態 ー
- 杖や歩行器で歩ける
- だけど転びそうになることが多い
- 物忘れが目立ってきた
介護者が見守ったり、少し手伝う程度で、まだ自立した生活を送れることもある。
一人暮らしは介護2までが限界。
詳しくはコチラ
介護2ってどんな状態?マジで一人暮らしできる?ケアマネが丁寧に解説。
ー 介護4はこんな状態 ー
- 主な移動手段は車椅子
- 座位を保つことも難しくなった
- 家族の顔や名前を忘れることも…
寝たきりに近く、ほぼ終日介護が必要な状態。もしくわ認知症が進行、精神面の不調で目が離せない状態。常時介護者が近くにいないと、在宅介護は難しい。
詳しくはコチラ
介護3で受けられるサービス
介護3はどんな介護サービスが受けられる??
介護3の区分支給限度額
ー 区分支給限度額とは?? ー
介護度に応じて、『区分支給限度額』というものが設定されていて、それを超えてサービス利用すると全額自己負担となります。
介護3の区分支給限度額は27万480円です。
1割負担の人は『窓口負担は最高でも2万7048円までですよー。これを超えた分は10割負担になりますよー。』ということです。
ちなみに介護2は19万7050円、介護4は30万9380円です。
介護3はほぼ全ての介護サービスが受けられる
介護3以上から特別養護老人ホーム(特養)の入所条件もクリアできますので、ほぼ全ての介護サービスを利用することができます。
福祉用具・住宅環境系
- 歩行器
- 手すり
- スロープ(工事を伴わないもの)
- 歩行補助杖
- 車椅子
- 車椅子付属品
- 特殊寝台
- 特殊寝台付属品
- 床ずれ防止用具
- 体位変換器
- 認知症老人徘徊感知機器
- 移動用リフト
- 住宅改修費(介護リフォーム)
- 特定福祉用具購入(ポータブルトイレなど)
在宅系
- 通所介護(デイサービス)
- 通所リハビリテーション(デイケア)
- 地域密着型通所介護
- 認知症対応型通所介護
- 訪問介護
- 訪問看護
- 訪問入浴
- 訪問リハビリ
- 夜間対応型訪問介護
- 居宅療養管理指導
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
- (看護)小規模多機能型居宅介護
- 短期入所生活(療養)介護(ショートステイ)
施設系
- 特別養護老人ホーム
- 老人保健施設
- 介護医療院
- 介護付有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 軽費老人ホーム(ケアハウス)
- 地域密着型特別養護老人ホーム
- 地域密着型特定施設入居者生活介護
こんなに沢山だと、何を選べばいいの?
そのためにケアマネが適切なプランを作ってくれるのですね。
【事例】介護3のケアプランと費用
私が担当している介護3の事例です。
ー もっとデイサービスに行けばいいのに、もったいない ー
そんな声が聞こえてきそうですが、介護3ともなれば『介護環境の整備』や『通所への疲労』なども考えなければいけません。
何を求めるかは個人差があるので、自分の希望を担当のケアマネに伝えて、プランを作成してもらいましょう。
介護3で施設に入所する場合
- 『おすすめの施設』
- 『他の人はどうしてる?』
- 『すぐに入れる施設は?』
老人保健施設(老健)が圧倒的に多い
✔︎ 老健が人気な理由
- 特養より入所しやすい
- 病院→リハビリ目的で入所
- リハビリ、医療面で充実しているので安心
- 老健のデイケアを利用していた
こんな有能な老人保健施設ですが、終の住処ではありません。
リハビリが終わって3〜6ヶ月後には退所しなければならないことは知っておきましょう。
特別養護老人ホーム(特養)に入所できる資格はあるが…
特別養護老人ホームへの入所資格は介護3以上です。だけど介護3だけでは入所できる可能性が低いです(ゼロではない)。
✔︎ 入所するにも優先順位がある
- 介護度が高い人
- 一人暮らし、高齢者世帯
- 認知症
- 困窮世帯
- 状態が安定している
本当に困っている人を優先的に入所させる傾向のため、『介護3』だけでは入所できるのは稀です。逆に介護3であっても、緊急性やひどく困っている要因があれば、入所できる可能性があります。
介護付有料老人ホームも有力候補
施設数は少ないのですが、特養の機能に似ている介護付有料老人ホームを検討するのもよいでしょう。
✔︎ 介護付の良いところ
- 介護1から入所できる
- 看取り介護をやる施設も多い(終の住処になる)
- 特養より順番が回ってきやすい
比較的入所しやすいため、『特養が空くまで、とりあえず入所』そんな感覚で入所する人がかなり多いです。