【悲報】介護士は有給が取れない理由。何日ドブに捨てていますか？

そんな疑問に応えます。

結論として、介護士として働いていると、有給は取りづらいです。

『有給は働く者の権利だ！！』という声が聞こえてきそうですが、事実そうなんです。

そして消化できなかった有給はそのままドブに捨てられるという事実・・・。

もちろん、職場によりけりですが、あなたの職場は大丈夫ですか？？

介護士が有給を取りずらい理由

介護士の人手不足

✔︎ 人手不足の原因

今や有効求人倍率は3.63倍（2021年8月）。

1人の介護求人者を3人の企業が取り合っている状況。

やっと入社が決まったと思ったら、翌月には誰かが退職する。

いつまでたっても人手不足が解消されない負のループに陥っています。

通常の休みを何とか回しているこの危機に、有給なんてどこの世界の話レベルです。

代わりがいないので有給が使えない

早出には早出の業務が、夜勤には夜勤の業務があるのだから、欠員なんてあり得ません。

誰かが変わってくれればいいのですが、最低数の勤務表で日々の業務を回しています。

結局、代わりがいないので自分のタイミングで有給が使えないのです。

有給を使ってはいけない雰囲気

あまりの人手不足で、有給を取るものが『悪者』みたいな雰囲気となることがあります。

いくら上司が『有給を取ってください』と言っても、介護現場のみんなが取ってくれないと、自分だけ取るわけにはいきませんよね。

有給は何日もらえるのか？

有給休暇の付与日数は法律で決まっています。

【通常の労働者の付与日数】

【週所定労働日数が4日以下かつ週所定労働時間が30時間未満の労働者の付与日数】

パートタイム労働者でも、継続勤務年数によって有給は付与されます。

✔︎ 有給休暇の発生条件

参考：厚生労働省　年次有給休暇

消化できなかった有給はどうなる？

有給の買い取りはほとんどない

以前は消化できなかった有給を買い取ってもらえることがありました。

私もどうしても消化できなかったので、退職時に買い取ってもらった経験があります（2015年頃）。

だけど、2019年から有給取得の義務化が始まり、原則として買取りはできなくなりました。

期間内に使わないと消滅する

有給を使う『権利』は2年間であり、

期間を過ぎると『権利』が消滅します。

有給の義務化でも変わらない介護業界

堂々と有給が使えない介護現場

『有給を使って旅行に行きたい』

『子供が風邪を引いたので有給で休みたい』

そんな当たり前のことが言いにくいですよね。

有給の義務化により、最低でも5日は取得できるようになりましたが、有給が使いにくい雰囲気があります・・・。

問題は典型的な人手不足

繰り返しになりますが、結局は人手不足です。

この繰り返しで全く事態がかわらず、有給どころではありません。

有給だけではない。介護士の悩み。

介護士の有給が取りにくいのは理解できたと思いますが、不満はそれだけなのですか？

有給以外にも、会社の対する不満が潜伏しているのではありませんか？

あなたは仕事量に見合った給料をもらっていますか？

確かに介護士の給料は全国的な問題です。

だけど、『ここまで低いの？』なんて考えることがありませんか？

一昔前は個人経営よりも社会福祉法人が安定なんて言われていましたが、時代は変わりました。

どこも介護士の取り合いです。入社祝いまで出す会社もあります。

一つの会社に固執せずに、じっくり他の介護施設の相場感も見てみましょう。

目をつぶられるボランティア残業

使命感、責任感を理由にボランティア残業が正当化されていませんか？

経営側にそのつもりがなくても、ボランティア残業を見てみぬふりをするのは同罪です。

『１分でも過ぎたら残業代』とかそんな話ではありませんが、

• 残業をしたからには残業代をもらう
• 残業代が払えないなら、定時で帰らせる

そこの線引きは大事です。

ボランティア残業、マジでダメですよ！！搾取です！！！

ワンマン経営の酷さ

『独裁者がいる』『軍隊』そんな会社です。マジで精神を病みますよ。

厄介なことに、なぜか給料がいいので、辞めるに辞められない。

『あれ？この会社…』と思えるうちに辞めるのが一番。あなたが思っているように、世間の評判も同じです。

さっさと辞めて、黒歴史として、履歴書からも削除しましょう。

（まとめ）介護士は有給が取りずらい

✔︎ 介護士が有給を取りづらい理由

根本としては人手不足を解消することですが、日本全体の問題なので、経営側で簡単に解決できることではありません。

では個人でできる対策は、働きやすい職場に転職すること。

一つの施設に長く勤めることは決して悪いことではありません。

だけど周りの相場が見えていないと、『有給が使えないのは当たり前』『昇給がないのは当たり前』全てが当たり前と考えてしまいます。