今まで介護認定を受けなかった母。さすがに次の退院では介護認定がいるだろう。
介護認定を受けるメリットを母親に説明したい。
そんな悩み答えます。結論から言えば、介護認定はメリットしかありません。悩むぐらいなら認定を受けておくことを勧めます。
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介護認定を語る、あんたはだれ?
ケアマネの『麦マネ』です。
普段は現役ケアマネとして居宅介護支援事業所で働いています。
ケアマネでありながら、認定調査もやっているので、介護認定は結構詳しいですよ。
【資格】社会福祉士、主任ケアマネ、介護福祉士
【目標やりたいこと】福祉系資格の受験者を全力応戦!介護者の悩みを無責任に答える。
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介護認定のメリット
一言でいえば、介護保険を使えることです。
介護保険が使えれば、介護費用が安くなります。
これが最大のメリットと言えます。
メリット①介護費用が安くなる
介護認定があれば、原則1割で介護サービスを受けられます。
ざっくり言えばこんな料金です。
要介護1(1割負担者)デイサービス利用
6〜7時間 581円 入浴40円 合計621円
入浴介助なんて40円ですよ!激安じゃないですか!?
そのためには介護認定が必要ということです。
メリット②介護認定は生活を楽にしてくれる
例えば、デイサービスで期待できる効果はこんな感じ。
- 介護者が休息できる、仕事に行ける
- プロが入浴介助してくれる
- 昼ごはんも作ってくれる(食事介助も含む)
これらを家族が全て対応していたら大変です。
介護認定を使って、色んな介護サービスを使えれば、生活がかなり楽になります。
メリット③認定を受けるのに、お金はかからない
介護認定は受けるまでには2つの手順を踏みます。
- 認定調査
- 主治医意見書
病院の先生に書類書いてもらうにはお金がかかるでしょう?
全〜部、税金です。
介護認定を受けるのに、お金はかかりませんので安心してください。
メリット④介護認定があれば、早めに退院できる
高齢者は、入院と同時に退院に向けた動きが始まります。具体的には…
退院と同時に施設に入所させたい!
そこで必要なものといえば、『介護認定』ですよね。
申請から介護認定が下りるまで約1ヶ月かかります。
すでに介護認定を持っていれば、入院期間がグーンと短縮されます。
介護認定のデメリット
デメリット①手続きが面倒
介護認定が下りるまでには以下の手続きが必要です。
- 申請をする
- 認定調査を受ける
- 主治医意見書を書いてもらう
これが面倒であれば、介護認定は受けることができません。
どれくらいの時間がかかるかといえば…
- 申請に10分
- 認定調査に30分
- 主治医意見書を病院に提出(病院次第)
確かに面倒かもしれないけど、これくらいやれよ!ってレベルじゃありませんか?
デメリット②介護認定を持つのが嫌な人もいる
老人ホームに入れる気だろ!
介護認定なんて受けるかーー!
年寄り扱いしないでほしい…
『だから何だよ!』って感じですが、実際にいるのは事実です。
こういう人は俗言う『面倒くさいお年寄り』です。
スルーしておきましょう。
受けられる介護サービスや回数は、介護認定で違う
介護認定は軽い順から
要支援1<要支援2<要介護1<要介護2<要介護3<要介護4<要介護5
介護度によって、なにが違うの?
受けられる介護サービスや回数が違います。
具体的なイメージとして…
要支援1
- デイサービス週1回
要支援2
- デイサービス週2回
- 手すりレンタル
- デイサービス週3回
- 手すりレンタル
- デイサービス週4回
- 介護ベッドのレンタル
- 手すりレンタル
- デイサービス週5回
- 介護ベッドのレンタル
- 車椅子レンタル
- 施設入所
- 施設入所
あくまでイメージ像ですが、要介護5に近いほど、いろんな介護サービスをたくさん使えます。
介護保険外のサービスもある
要支援ぐらいだったら、介護サービスはあまり受けられないんだね…。
それではあまりに不便なので、自治体や会社で独自のサービスを提供していることがあります。
特に、軽度者にとっては重要性が高いサービスです。
よく聞くサービスを紹介します。
※市町村や会社によって、独自サービスの内容や提供状況は違います。あなたの住む街にも用意されているとは限らないことは理解してください。
自費のデイサービス(デイケア)
食事付き、送迎付き、入浴付き、3000円ぐらいでデイサービスに通える。
『もう1回通いたいけど、区分支給限度額の関係で、介護保険では逆に高くなる』
そんな人には自費のデイサービスがお勧めです。
- 何でもいいので介護認定を受けている
- 少なくとも1回は介護保険でデイサービスに来ている
家族慰労金
在宅介護を頑張っている家族に向けた現金支給です。
別に慰労金のために介護を頑張っているわけではないと思いますが、貰えるものは貰っておきましょう。
- 要介護3以上など
- 半年間、在宅介護をしているなど
- 条件に該当すれば、月に5000円など
オムツ支給
独自の市町村サービスでオムツを支給することがあります。
オムツ代も馬鹿になりません。貰えるものはもらっておきましょう。
- 要介護3以上など
- 常時、失禁状態など
ベッドレンタル
介護ベッドが支給されるのは介護2以上です。
だけど、こんなニーズがいっぱい…
要支援2だけど、介護ベッドがないと転んじゃう…
要支援1だけど、高額な介護ベッドは買えない…
そんなニーズの応えるために、独自サービスとしてレンタル業者や市町村が貸し出すのはよくある話です。
- 何でもいいので介護認定を受けていること
- 介護保険のように色んなオプションはなし
- 1500円/月ぐらい
介護認定が低いと、介護サービスの支給内容はかなり限られています。
独自サービスを受けることで、少しはまろやかな生活となるでしょう。
認知症がなくても介護認定は下りる
母は認知症じゃない。
介護認定が下りるのだろか?
結論、認知症がなくても介護認定は下ります。
介護認定が下りる条件
介護認定が下りるには、どれだけ介護の手間がかかっているかです。
例えば…
- 抱えたり
- 車椅子を押したり
- 認知症があるので薬を管理されたり
認知症があれば、介護認定が下りやすいのは間違いありませんが、
あくまで総合的にどれくらい介護量がかかっているかが重要です。
頭はしっかりしていても、要介護3ぐらいの人もたくさんいますよ。
(まとめ)介護認定を受けるメリット
- 介護費用が安くなる
- 生活が楽になる
- 認定を受けるのに、お金はかからない
- 早めに退院できる
介護認定を受けることはメリットがたくさんです。
いつかは老人ホームに入所することもあるかもしれませんが、老人ホームだって介護認定がなければ介護を受けれません。
老人ホームに入所できるのもメリットの一つですね。