友達の親は介護1でデイサービスにいっている。
私の親もそろそろかな…。
介護認定を受けるにはどうすればいいのだろう?
こんにちは、主任ケアマネの麦マネです。
『まだ介護は大丈夫。』と思っていても、介護は突然やってきます。
だから介護保険の情報について最低限でも知っておきたいところです。
介護認定を受ければ色んな介護サービスを受けれます。
生活も楽になるし、家族の負担も減ります。
まずは介護認定を受けるには、どのような手続きが必要なのかを学びましょう。
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介護認定を申請する条件
介護認定を申請できる人は以下の通り
- 第1号被保険者
- 第2号被保険者
ロボットの名前ですか?
介護保険料を払っている人を年齢別に呼ぶ総称です。
両者共に共通していることは『介護保険料を納めてある人』です。
第1号被保険者
- 65歳以上
- 介護保険料を納めている人
ほとんどの人は介護保険料を年金から差し引かれています。
気付かないうちに第1号被保険者となり、介護認定を申請できる資格を持っています(特別徴収)。
ただし、年金が年額18万円以下の人は個別に納める必要があるため、未納の人は介護認定を受ける資格が持てません(普通徴収)。
『介護保険料を納めている人が介護保険を使える』当然の筋ですね。
第2号被保険者
- 40歳以上65歳未満の人で医療保険に加入している人
- 介護保険料を納めている人
第2号の場合、医療保険の加入が追加条件です。
国民健康保険や健康保険組合など保険者の種類は問いません。
医療保険に加入して、介護保険料も払っている40歳以上65歳未満であれば、申請手続きはできます。
- 条件を満たしていれば、介護認定の手続きはできる
- ただし、介護認定か降りるかは別の問題
介護認定を受けるためにやること3つ
- 申請
- 主治医意見書
- 認定調査
申請から認定が下りるまでに、やることはたった3つです。
それも超かんたん。
申請
ローカルルールで市町村により微妙に違うのですが、基本はこんな感じです。
窓口
市(区)役所に申請します。
市町村によって、町役場や村役場、介護保険事務所なんてこともあるかもしれません。
詳しくは市役所に問い合わせてみましょう。
申請に必要なもの
- 介護保険被保険者証
- 印鑑
- 医療保険の保険証(第2号被保険者)
- マイナンバーカードまたは通知カード
- 本人確認書類
介護保険被保険者証って介護保険証のこと?
認定を受けてからもらえるんでしょ?
65歳以上に限っては介護の必要性はなくても自動的に交付されるので、紛失しているケースが多いのです。
その場合、紛失届けをだして、認定の手続きを行いましょう。
手続きできる人
本人以外の誰でも代行申請はできます。
そもそも介護認定を受けようと考えるときは、自分で手続きに行けない場合が想定されます。
本人の同意さえあれば、配偶者、子供や孫、民生委員やケアマネなどが代行で手続きができます。
主治医意見書
主治医意見書はその名の通り、主治医が書く書類です。
もう少し分かりやすくいえば、介護の必要性を医学的観点から見た意見書です。
申請手続きを終えたら、主治医意見書が渡されます。普段のかかりつけ医に渡すだけで大丈夫。
詳しくはこちらで解説しています。
介護保険の主治医意見書とは?主治医意見書の役割を詳しく解説。
認定調査
主治医意見書と同時に進めるのが認定調査です。
認定調査員という人が、介護がどれくらい必要なのか確認していきます。
認定調査については、後述して解説します。
以上の【申請】【主治医意見書】【認定調査】の3つの手順で介護認定の合否が判断
されます。
おおむね申請から認定まで1ヶ月かかるのですが、なかには2~3ヶ月かかる場合もあります。
入院中は介護認定は受けられない!?
よくある質問なのですが、入院中でも介護認定は受けられます。
厳密に言えば、認定調査を受けられない場合はあります。
認定調査を受けられないと、認定審査会が開けずに認定も下りません。
認定調査を受けられないケース
- 入院や転院したばかり
- 認定調査を受けられる体調でない
入院、転院、退院後は状態が安定していないため、10日~14日程経ってから調査となります。
経過期間を挟むといつまでたっても介護認定が受けられなくなります。
状態が安定したらすぐに介護認定の申請を行いましょう。
介護認定別に見たイメージ像
うちの親は要介護はどれくらいなんだろ?
認定が下りなかったら赤っ恥( ̄▽ ̄;)
病気によるものか、認知症なのか、認定の要因は人それぞれです。
あくまでイメージなのですが、現役ケアマネの視点なので参考になると思います。
要支援1
- 杖もいらないし、すたすた歩く
- 支障がない程度の物忘れ
- 車も運転できるかも
要支援2
- 杖やシルバーカーがあれば安心
- 公共の交通機関をなんとか一人で利用できる
- 年相応の物忘れ
要介護1
- 杖やシルバーカーあれば安心
- 認知症があっても注意していれば生活はできる
要介護2
- 転倒することが多くなった
- 車いすが楽な場合もある
- 認知面ではかなりの注意が必要
- 一人暮らしはギリギリ状態
要介護3
- 車椅子を使っている割合が多い
- もしくわ認知症がかなり進んでいる
- 一人で生活するのは難しい
- 家族構成によっては施設入所を検討
要介護4
- ベッド上で寝ている時間が多い
- 認知症でも、徘徊などの問題行動も目立つ
- 意思疎通もほぼ取れなくなってきた
要介護5
- 2名体制で介助することも多い
- 意識障害があり、目をつぶっている
- 全てにおいて介助が必要
あくまでイメージですが、参考にしてみてください(^.^)
ヒヤ汗をかく介護認定調査
認定調査は毎回ヒヤヒヤするって友達から聞いた。
何が大変なんだろ??
多分その人は認定調査を2回以上受けているのですね。
初めて介護認定を受けるときは、本当に大変で困っているときなのです。
まさに状態が不安定なときなので、介護認定が下りやすい。
だけど、2回目以降はすでに介護保険を使っているので、状態が安定しています。
ということは、介護認定が下りない可能性も…
介護認定が下がると困る
介護認定が下がると、使える介護サービスの量が減ります。
具体的にはデイサービスに行ける回数が減ったり、介護ベッドがレンタルできなかったりなど。
特に『要介護1』と『要支援2』では使えるサービス量に雲泥の差があります。
週5回デイサービスに行っていたのに、翌月から週2回に減ったらどうですか?
仕事もあるのに死活問題ですよね。
だから介護認定が下がらないか、認定調査のたびにヒヤ汗をかくのです。
なぜか元気に動く親
ヒヤ汗で認定調査に望むなか、当の本人はというと…
こうやって杖も使わなくても歩けます!
季節も年齢も言えます!
朝ごはんの内容も覚えていますよ!
オイッ!昨日までグッタリして、トイレも行けてなかったじゃないか!(泣)
これを『認定調査あるある』と呼びます…チーン
介護認定調査を上手に受けるコツ。現役の認定調査員が解説します!
まとめ
- 申請条件は40歳以上+介護保険料を納めている人
- 介護認定を受けるには『申請』『主治医意見書』『認定調査』
- 入院中も介護認定は受けられる
- 要支援が元気、要介護5は寝たきり
- 認定調査はかなり大変
介護認定を受けるなんて初めてのことだから戸惑いますよね。
だけどやることはたった3つ!
- 申請
- 主治医意見書
- 認定調査
認定が下りればデイサービスにもいけるし、介護施設にも入所できます。
ちなみに介護サービスを使っていれば、2回目以降の手続きは担当ケアマネがやってくれるので楽チンになります(^^♪
デイサービスを目指して、
介護施設への入所を目指して、
頑張ってください!!