介護と仕事の両立が難しい。
いつまで続けれるやら…トホホ
介護と仕事の両立は本当に大変です。
介護度が上がるにつれ、介護と仕事の両立が大変になることには間違いありません。
仕事上でのデータなのでデータ分母は小さいのですが、経験に基づいたデータなので参考にはなると思います。
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要介護いくらまでなら仕事と両立できるか
家族構成は様々であるので今回のデータでは以下を前提条件とする。
要支援1
まだまだ仕事は辞めなくて大丈夫。
- 杖歩行で近所への散歩も行く
- 認知症はない
- 食事作りもできる
高齢であるため、例えば昼ごはんの準備だけでもやっておけば本人は自由気ままに生活できます。
介護サービスは使っても使わなくても生活は成り立っているので、家族の仕事に影響は出ないでしょう。
要支援2
まだ仕事は辞めなくても大丈夫。
- 籠りがちな生活になりやすが隣近所になら出かける
- 認知症はないが年齢相応の物忘れ
- かろうじて食事作りが出来る
要支援1と状態的にはあまり変わりないですが、やや気力も身体能力も落ちてきている。
デイサービスに週1~2回行って、その他の時間は昼食を用意しておけば留守番は可能です。
まだ家族の仕事に影響はありません。
要介護1
介護サービスの調整で仕事を続けることができます。
- 押し車を押して歩行
- 留守番はできても、ご飯は作れない
- 軽度の認知症が出てくる
このあたりから認知症が少しづつ出てきます。
昼ごはんを作っておけば自分で食べるし、デイサービスの回数を増やせば、仕事に影響もありません。
例としてデイサービスに週3回程度行くなど。
要介護2
なんとか仕事は続けれるが、大変になってきています。
- 転ぶことが多くなり、かろうじて杖や歩行器で歩く
- 留守番は出来ても、訪問者の対応は難しい
- 排泄の失敗も目立つ
昼間はデイサービスの回数を増やすことでカバーできます。
夜の排泄介助を家族が行うとなれば、昼間の仕事が大変になってきます。
要介護3
仕事と生活スタイルの変更が必要です。
- 車椅子が必要になってきた
- 30分前の事を忘れるなど認知症が出てくる
- 移動移乗に何かしらの介助が必要
※移乗とはベッド⇔車椅子などお尻を動かす動作
要介護2より更に介助量や見守りが必要で誰かが近くにいる必要がある。
夜の過ごし方にも介護が必要になり、今までと全く同じ生活スタイルの生活は難しいです。
要介護4
仕事と介護の両立が限界に近づいています。
- 車椅子
- 抱えたり、食事を食べさせたりの介助が必要
- 夜はオムツ交換が必要
- 問題行動に繋がる物忘れ症状があるため、一人にさせれない
介護サービスをフルに使って、家族の協力体制が揃っていても仕事と介護の両立は限界ギリギリです。
要介護5
仕事と介護の両立は難しいです。
- 寝たきりの状態
- 問題行動はないが、生活の全てに介助が必要
要介護5ともなるとデイサービスに行くのも負担になってきます。
訪問入浴や訪問看護など自宅で受けれる介護サービスでないときつい状態です。
そのとき家族が常勤では…。
検証結果
- 常勤を続けれるのは要介護2まで
- 要介護3以上では仕事と生活スタイルの見直しが必要
- 要介護4と5では仕事の在り方を大幅に見直し
勿論、介護度が同じでも状態や家族構成も違うので一概には言えません。
ここで考えなければいけない事が
「今の状態がいつまで続くか分からない」という終わりが見えない介護です。
3つの解決策
こちらも家族環境と介護量によって違いますが、ぜひ参考にしてください。
仕事を辞める
介護4以上となれば常に誰かが近くにいないと生活ができません。
自宅で介護を続けるのであれば、カバーできない時間帯が必ず出てきます。
そしてそれが「いつまで続くか分からない」という恐怖感です。
ただし仕事を辞めることで収入が確実に減るため、経済的に余裕がないのであれば、おススメできる方法とは言えません。
勤務形態を変える
- 常勤からパートタイマーに変更する
- 在宅ワークに変更する
デイサービスの迎えは9時前後、送りは17時前後です。
私が帰ってくるまで一人で留守番できない。
夜中もトイレ介助していると昼間は眠いZzz
時間帯の短縮や勤務日数を減らすことで、介護と仕事の両立ができる可能性があります。
介護休暇、介護休業って知っていますか?
介護施設に入所する
介護施設に入所するのは最終手段です。
やはりどこの家庭も限界ギリギリまでは自宅での生活を望みます。
しかし介護度が上がるにつれ、現実的に介護と仕事の両立が難しくなってきます。
- 特別養護老人ホームは介護3以上で入所できる
- 有料老人ホームであれば要支援から入所できる
まとめ
ケアマネの立場で言うのもなんですが、仕事と介護の両立はかなり大変だろうと思います。
しかし、介護3以上になると、仕事を辞めているか、介護施設に入所する家庭が多いのも事実です。
それくらい介護と仕事の両立は難しいものだと実感しています。