母を老人ホームから退去させるか迷っています。
それは大変ですね。
他の老人ホームに移っていいのか…?
できることなら今の老人ホームで続けて生活をしたいものですが、思い切って退去するのも一つの手段です。
入所相談員の経験がある筆者が失敗しない退去のやり方をまとめましたので参考にしてください。
- 退去を伝える前に考えること
- 退去する前にやっておくこと
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せっかく入居した老人ホームと合わない。失敗しない退去のやり方
入所したばかりの母が家に帰りたいとばかり言っている。
最近は面会にいっても笑顔を見せることも少ない…。
老人ホームを転居するのは高齢の方にとっては心身の負担となります。
手続きに入る前にもう一度以下の点について考えてみましょう。
- 退去後の生活を考えてみる
- 一度、相談してみる
退去後の生活を考えてみる
老人ホームから退去する場合の転居先は主に2カ所です。
- 別の老人ホーム
- 自宅(子供宅も含む)
退去後の生活がどのようになりそうなのか考えてみましょう。
老人ホームに転居
「今度こそは!」と老人ホームを徹底的に調べても、実際に住んでみないと分からない部分はあります。
- 今度の老人ホームも合わないかも
- 前回の老人ホームが合っていたかも
自宅に退去する場合
なんでも一人でできるのであれば問題ありませんが、ほとんどの場合に何かしらの介護サービスが必要です。
そして介護サービスだけでは行き届かないので家族の支援も必要となります。
その時は家族の生活スケジュールも変えなければいけません。
もちろん今の生活より理想の生活に近づける可能性はありますが、不安材料もあることだけは確認しておきましょう。
一度、相談してみましょう
せっかく選んだ老人ホームなので、出来れば退去は避けたいものです。
老人ホームと合わない原因は以下の通りです。
- スタッフとの相性
- 他利用者との相性
- 本人の性格
- 利用料
- 食事
- 1日の生活の仕方
老人ホームで生活する場合、大なり小なりの不満は必ず出ます。
不満を溜めずにしっかり話し合いをもうければ、老人ホーム側もできる範囲の対応はしてくれます。
職員さんには言いにくい。
生活(入所)相談員という人がいますので話を聞いてもらいましょう。
相談員が頼りにならないときは施設長に話すのもOKです。
- 入所直後はスタッフも入所者の性格がまだ分かっていない
- 同じ時間を過ごすことで互いに馴染みの関係になる場合がほとんど
- 最低でも2週間~1カ月は様子を見てもらいたい
それでも老人ホームと合わないときは転居をしましょう!
高齢になってまで我慢を通す必要はありません!
だからと言って、
明日退所します!サヨナラ~
これはあまりに危険ですので止めておきましょう。
退去する前にやっておくこと
転居先が老人ホームなのか、自宅なのかにより調整することが違います。
老人ホームに移る場合
まずは老人ホームを探すところから始めます。
相談員さん!
転居したからどこか良い老人ホームを紹介してください。
相談員に尋ねれば探してはくれますが、ちょっと言いにくいですよね…
そんなときは包括支援センターに尋ねるか、インターネットで検索すればすぐに検索できます。
詳しくはこちらから続きをどうぞ。
新しい老人ホームが決まれば今の老人ホームに伝えて、退去の手続きに入ります。
自宅に帰る場合
この場合は老人ホームではなく居宅ケアマネージャーを探すところから始まります。
施設にもケアマネージャーはいるよ?
私にもすでにケアマネが付いていますよ。
- 特別養護老人ホーム
- 老人保健施設
- 介護医療院
- 小規模多機能ホーム
- 介護付き有料老人ホーム
- グループホーム
これらの施設のケアマネージャーは施設専属のケアマネージャーです。
自宅で介護保険を使う場合は居宅ケアマネージャーが必要です。
詳しくはこちらをどうぞ。
ケアマネジャーを探すときは施設の相談員か地域包括支援センターに尋ねれば居宅のケアマネを紹介してもらえます。
家に退所することは元気になった証拠でもあるので、施設の相談員もポジティブに相談に乗ってくれますよ。
居宅ケアマネージャーに退去の意向を伝えれば、退所日に合わせて介護サービスを調整してくれます。
まとめ
せっかく決めた老人ホームを退所するのは高齢者にとって心身共に大変なことです。
できれば今の老人ホームに住み続けたいですが、心身ともに健康な状態でいられないのであれば退所することをおススメします。