田舎に両親が住んでいます。子供たち3人はみんな東京にいるので、こっちに呼び寄せた方がいいよね。担当ケアマネさんは、東京の老人ホームを探してくれるのだろか?
こんにちは、麦マネです。
これは私が実際に受けた相談内容ですが、
簡単にまとめるとこんな感じ
- 両親は地方に2人で暮らしている
- 子供たち3人は東京でそれぞれ家庭を持っている
- 東京で老人ホームを探したいが、
- 誰に相談していいのだろうか?
両親の担当ケアマネである私が、こんな相談を受けたのですが…。
私にはどうあがいても、この悩みを解決できる老人ホームの提案をできません。
申し訳なかったのですが、老人ホーム検索サイトを通じて、東京の施設を探してもらいました。
とはいえ、希望通りの老人ホームを東京で見つけてもらえたので、結果的にはみんな大満足です。
この結論をもとに、この記事では以下のことについて解説していきます。
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住み慣れた地域、子供たちの近く、どちらがよい
東京の老人ホームを探す前に、みなさんが引っ掛かっている点を解決していきましょう。
それは、
『そもそも東京に呼ぶべきか。住み慣れた田舎の老人ホームがよいのか?』
この悩みが必ずあるハズです。
しかし残念ながら、この答えに正解はありません。
だけど両意見のメリットデメリットがあるので、参考にしてください。
今の地域に住むメリットとデメリット
メリット
- 言葉や地域性の壁がない
- 老人ホームの料金が安い
デメリット
- 家族の支援が受けづらい
子供たちの近くの老人ホームに住むメリットとデメリット
メリット
- 家族の支援を受けやすい
デメリット
- 老人ホームが高い
- 老後に言葉や地域性の壁はきつい
東京か、田舎か…。メリットデメリットは表裏一体で、どちらを取るかという感じですね。
子供たちの立場にしてみれば、
近くに住んでもらった方が安心。
親の立場にしてみれば、
今さら全く知らない場所に住むなんて…
何度も言いますが正解はありません。
どちらかの意見を尊重すれば、どちらかは意見を曲げなければいけません。
遠距離介護と近距離介護の関係性はWinWinでは成り立たないのです。
ここでは、『東京で老人ホームを探すことになった』と仮定して、次の章に移ります。
東京の老人ホーム、どこに誰に相談する?
母のケアマネは〇〇さんだったな。相談してみよう。
決して間違いではありません。むしろ介護保険の制度上でも、正解です。
だけど!私には東京の老人ホームを探すことができませんでした(努力すみ)。
では、
- なぜ担当ケアマネではダメなのか、
- 他に相談窓口はないのか、
- なぜ老人ホーム検索サイトに頼ったのか
これらを分かりやすく解説していきます。
担当ケアマネージャーの場合
最初に断っておきますが、
いま住んでいる地域で老人ホームを探すのなら、担当ケアマネは百人力です。
評判、働くスタッフ、サービス内容、地域のネットワークを持っているケアマネだからこそ、住み慣れた地域で最適な老人ホームを探してくれるでしょう。
しかしケアマネの情報量は普段働いている地域のことです。
隣の市町村の老人ホームすら分からないのに、県を跨いだ老人ホーム情報なんてとてもとても分かりません。
渋谷とか六本木とか、地域名は聞いたことがあるけど、老人ホーム情報まで知らないよ!
よっぽど交番のお巡りさんに聞いたほうが、有益な情報を提供してくれるかもしれませんね。
話を元に戻しますが、せっかく相談されたのに、何もしないのはアレなので、老人ホーム検索サイトを使って一緒に探すことにしました。
ところがここでも問題発生!
- 土地感覚を持っていない者が、主導権を持って探しても、屁の役にも立たない
- むしろ、邪魔
- 助言のつもりで助け舟を出しても、机上の空論
だから最終的には紹介サイトに丸投げですね。
え~と、
ここに電話番号が書いてあるので、電話してみてください。
地域包括支援センターの場合
じゃあ東京で相談にのってくれる場所にいけばいいじゃん。
例えば、区役所とか。
地域包括支援センターとか?
それそれ!
決して間違いではありません。介護保険上でも100点の解答でしょう。
ただし!どこの地域包括支援センターに相談にいくかが問題です。
今回の相談では、子供さん3人は東京都内に在中でしたが、住む場所はそれぞれです。
- 〇〇区
- △△区
- 〇〇市
同じ東京といえども住む場所はあちこち。
管轄の包括支援センターもあちこち。
さて、どこの包括支援センターに相談に行きますか?
せめて、『〇〇区で探したい』と地域さえ決まっていれば、包括支援センターにいく意味はあるのが、このケースの場合そこまで想定するのは難しいですね。
老人ホーム検索サイトの場合
老人ホーム検索サイトのよいところは、
- ケアマネが知らない情報をもっている
- すべて無料
この2点です。
繰り返しになりますが、地域の情報はケアマネが一番詳しいです。
私のプライドにかけて、老人ホーム検索サイトに負けない自信もあるし、リアルフォロワーもいます。
しかし、市町村を跨ぐだけで、情報量は激減。
ましてや、都道府県を跨ぐと、ケアマネ個人の情報量では太刀打ちできません。
それは正直に認めます(;一_一)
それに比べ、老人ホーム検索サイトは全国規模の情報量です。
ケアマネのような細かい情報はもっていませんが、
- どこの地域に
- どれくらいの料金の施設が
- 何件くらいあります
- 空き情報はこんな感じです
これらの機械的な情報はケアマネでは到底勝てない情報です。
だから、ある意味ではケアマネより老人ホーム検索が頼りになるのは認めざるを得ません。
(まとめ)東京の老人ホーム探し。担当ケアマネでは役不足。
東京に両親を呼びよせる場合、担当ケアマネに老人ホームを探してよいのだろうか?
答えはこんな感じです。
- 間違いではない、だけど…
- 地域感覚がないので、かなりてこずる
- 老人ホーム検索サイトにお任せした方が早い
正直な話…
私は絶対に探せないし、
出来ないことを出来ると言い張り、迷惑をかけたくなかったので、
正直に『無理です!』と回答して、ベストな相談先を紹介しました。
ケアマネとしては力不足を認めましたが、無事に東京の老人ホームを探すことができて、家族の近くに住むことができたので、結果的には本当によかったです。