親の老人ホームは早くから探した方がいいの?
結論からいうと老人ホームを探すことは早めにやっておいた方がよいです。
介護業界18年、現役ケアマネの筆者がわかりやすく解説します。
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老人ホームを早めに探しておく理由
なんで老人ホームを早くから探す必要があるんだろ?
- 高齢者は老人ホームに対するイメージが悪い
- 家族も一緒に心構えが必要
「老人ホーム」というキーワードが夕食の話題に気軽に出るくらいになれば、本当に入所が必要な時にかなり楽になります。
では、なぜ高齢者は過剰反応するのか考えていきます。
高齢者は老人ホームに対するイメージが悪い
最初に質問です。
姥捨て山という言葉をしっていますか?
山に老いた親を捨てるために背負っていく際に、親が道すがら小枝を折っている(あるいは糠を撒いていく)のを見た息子が何故かと尋ねると、「お前が帰るときに迷わないようにするためだ」と答える。自分が捨てられるという状況にあっても子を思う親心に打たれ、息子は親を連れ帰る。
うばすてやま – Wikipedia
この話の真意はわかりませんが、高齢者が老人ホームを姥捨て山というイメージを持っていることは少なからずあります。
~老人ホームの話をしたある日~
親を見捨てるのか?ここは私の家だ!なんで自分の家に住んじゃいけないんだ(泣)
そんなわけないだろ!口を開けばその話ばかり…
この繰り返しが老人ホーム入所の際に話が進まない一番の理由です。
もちろん子供が親を捨てるなんて誰も思っていません。
そんな老人ホームに対するイメージを理解力が低下する前に少しでも払拭しておく必要があります。
~ある日の夕食の場面~
今度近くに老人ホームが立つらしいよ。パンフレットを配っていた。
そうなんだ。綺麗な建物ね~
へ~。
これくらいの話題を元気なうちから少しづつやっておくだけで良いです。
家族も一緒に心構えが必要
次の質問です。
2年後の親の状況を想像できますか?
歳をとりながらもデイサービスとかに行っている感じ?
弱っていく親のことをあまり想像もしたくないし、あまり考えることもないようです。
もちろん老人ホームのこともですね。
ここで大事なことは
- 入所する、入所しないは将来的な話でよい
- 地域のどこに老人ホームがあるのか程度は知っておいた方がよい
2年後の親の状況を想像しながら、家族側も介護の考え方を変えていきます。
早めとはいつから?
早めと言ってもあまりに抽象的なのでこちらを参考にください。
入居時の年齢は約50%が80歳代で入居されています。
だから70代後半ごろから老人ホーム入所に向けた行動を開始しますが、元気なうちに見学や予約までする必要はありません。
大事なのは老人ホームを意識するだけの下準備です。
では具体的にどのような行動をとればよいのでしょう?
今すぐできるたった2つの行動
- どこに老人ホームがあるか場所を知る
- パンフレットを取り寄せる
たったこれだけの行動です。
どこに老人ホームがあるか場所を知る
地域のどこに老人ホームがあるか知っておくことが重要です。
- 老人ホームの場所
- 老人ホームの雰囲気
インターネットを使えば空き時間を使って検索できますのでかなり楽です。
パンフレットを取り寄せる
インターネットの情報は専門用語が交じっているので、初心者には少し難しい内容です。
それに比べパンフレットは初心者にも見やすい作りとなっています。
検索のついでにパンフレット請求を押せば、無料で資料が届きます。
詳しい続きはこちらからどうぞ。
豆知識の行動を一つ
ひと昔前に比べると、老人ホームと地域住民の距離はだいぶ近くなりました。
- 老人ホームの夏祭り
- 中学生ボランティアの受入れ
- 地域の行事への参加
これを聞いただけでも、姥捨て山とはだいぶイメージが違うと思います。
このような行事に両親や孫さんと一緒に参加することは老人ホームのイメージががらりと変わる一つの手段です。
まとめ
- 老人ホームは70代後半より探し始める
- 本人にも家族にも心の準備が必要だから
- 場所の検索とパンフレットを眺めるだけもよい
元気なうちから下準備をしておけば、一番大変なことが少しでも免れます。
あなたの行動が2年後の生活を変えるかも?